そして昨夜も暑いけれど、最初はくっついて寝ていた。夜中にクーンクーンと鳴
く。鳴いても私が起きないので舐め始めた。今夜はシッコだろうと連れていった
ら違う。またベッドに連れ戻り、私は眠りに入ったが、しばらくしたらまた鳴く
は舐めるは、なんとしても私を起こす努力をしよる。かわいい声で鳴くので怒る
こともできず、どうして欲しいのかもわからない。何より私は眠い。
だいたいベッドから降ろすと、上げてくれ上げてくれとうるさいヤツなので、私
の選択肢の中には降ろすということは入っていなかったが、あまりにうるさく(
と言っても可愛い小さな声で静かに鳴いているだけなのだが、しつこい)私の睡
眠の妨げになること甚だしく、ついにベッドから降ろした。オシッコやったら勝
手に行ってきてと言い、帰って来たらまた鳴くやろなーと夢うつつで思いつつ。
ところが、ついに鳴くこともなく、私はその後、朝までぐっすり眠った。結局、
凛太郎も暑くてベッドから降りて一人にいや一匹になりたかったようだ。私が目
覚めた時、彼は床の間に鎮座していた。
ちなみに凛太郎は、ベッドに飛び乗ることは出来ないが、降りることは出来るの
で(最近やっと降りられるようになった)、そういう時は勝手に降りてくれと思
うのだけれど、降ろしてもらうのが常となっているので、母に頼んで降ろしても
らわなければいけないと思い込んでおるのか、起こす。夜中に起こすのは堪忍し
てくれー、どうか勝手に飛び降りてくれと母は切に思うのである。
守候微笑 善待冬季 往事如昨 追求与向往